理事長メッセージ
新型コロナウイルスのパンデミックの陰にしばらく隠れていた、人権・主権の問題に人々の関心が戻ってきました。その中で、正しい情報を伝えること、知ることの大切さや難しさを改めて強く感じています。
FAMICは食品及び肥料、飼料、農薬といった農業生産資材などの検査、分析を通じてその品質、表示の適正化や安全性の確保に取り組んでいます。
また、これらの情報を皆様に正しく、分かりやすくお伝えすることも私たちの重要な役割と考えています。
農業者にとって大切な農業生産資材があたり前の品質であり、食品があたり前に安全であり続けるため、FAMICはこれまでも、またこれからもその役割を果たして参ります。
FAMICは、1940年代まで設立を遡る3つの検査機関、(独)農林水産消費技術センター、(独)肥飼料検査所及び(独)農薬検査所が2007年に統合して誕生しました。
農林水産消費技術センターは、戦後の輸出振興に対応した輸出検査に始まり、その後消費者保護政策の一環としてJAS制度の一翼を担い、品質や表示の適正化のための検査・分析を行ってきました。
肥飼料検査所は、多様化する肥料の品質保全や飼料添加物の増加に対応した飼料の安全確保などに取り組んできました。
農薬検査所は農薬の登録検査業務を行う我が国唯一の機関として、品質や安全性の審査などを行ってきました。
FAMICはこれらの技術と経験を引き継ぎ、また、社会情勢の変化と科学の進歩に対応して新たな検査や分析技術にも挑戦し、食の安全と消費者の信頼確保に努めて参ります。皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
FAMIC(ファミック)
独立行政法人
農林水産消費安全技術センター
理事長 木内岳志