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調査研究報告 第40号(平成29年3月)

  • 一括ダウンロード(PDF:2.5MB)
  • 4001 脂肪酸分析によるブリ、ヒラメ、トラフグ、クロマグロの養殖判別法の検討(PDF:255KB)

    ブリ、ヒラメ、トラフグ、クロマグロの4魚種について、天然魚と養殖魚の筋肉中の脂質の脂肪酸組成を比較したところ、クロマグロを除く3魚種において天然魚-養殖魚間でリノール酸等の脂肪酸組成に差が見られた。特にブリにおいては、リノール酸の脂肪酸組成の差が顕著であったことから、養殖判別の可能性が示唆された。

  • 4002 原木栽培乾しいたけの元素分析とストロンチウム安定同位体比分析の組み合わせによる原料原産地判別法の検討(PDF:277KB)

    独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が平成18年に開発した元素分析による原木栽培乾しいたけの原料原産地判別法の判別精度を向上させることを目的として検討を行った。その結果、元素分析とSr安定同位体比分析を組み合わせることで、元素分析単独による産地判別法と比較して判別精度が向上することを確認した。

  • 4003 ネギのストロンチウム安定同位体比分析による原産地判別法の検討(PDF:390KB)

    国産(日本産)及び中国産の生鮮ネギについて、Sr安定同位体比(87Sr/86Sr)による原産地判別法を検討した。

    収集した生鮮ネギ試料(国産64試料、中国産38試料)のSr安定同位体比を測定し、Receiver Operatorating Characteristic(ROC)曲線により判別基準を設定した結果、国産ネギ64試料中60試料、中国産ネギ38試料中23試料の原産地を正しく判別した。

    Sr安定同位体比分析と元素分析の組み合わせによる原産地判別法を検討するために、まず、試料に含有する6元素(Mg、P、Ca、Co、Rb、Sr)を説明変数とした線形判別分析を行った結果、国産ネギ64試料全て、中国産ネギ38試料中33試料の原産地を正しく判別した。次にSr安定同位体比と元素分析の結果を2変数として線形判別分析を行ったところ、国産ネギ64試料全て、中国産ネギ38試料中35試料を正しく判別したことから、Sr安定同位体比分析に元素分析を組み合わせることで判別精度が向上する可能性があると考えられた。

  • 4004 炭素・酸素安定同位体比分析によるりんごジュースの原料りんごの原産地判別法の検討(PDF:496KB)

    国産(日本産)及び外国産のりんごを原料としたりんごジュースについて、炭素及び酸素安定同位体比分析を利用した原料原産地判別法を検討した。

    りんご果汁118試料(国産65試料、外国産53試料)の炭素及び酸素安定同位体比を測定し、線形判別分析により判別関数を構築した。この判別関数により、判別関数の構築に用いた試料のうち国産試料62点(95.4 %)、外国産試料52点(98.1 %)の国産・外国産の別を正しく判定した。また、りんごジュース製造時の加工による安定同位体比への影響を確認した結果、幅広い商品(ストレート果汁及び還元果汁、混濁タイプ及び透明タイプ、酸化防止剤添加のもの)に対して本判別法を適用できることが分かった。以上の結果から、炭素及び酸素安定同位体比分析は、りんごジュースの原料りんごの原産地表示の真正性を検証するための手法として有効であることが示された。

  • 4005 水産物からの簡易DNA抽出の検討(PDF:505KB)

    水産物の種判別等に用いるPCR-RFLP法において、DNA抽出に要する時間短縮等のため、スピンカラムを用いたキットに代わる簡便な操作で実施できる抽出法を複数の水産物を用いて検討した。DNAの精製工程においてスピンカラム、クロロホルムのような劇物、エタノール沈殿法を用いることなく、1つのマイクロチューブ内で試料と2種類の試薬(溶解液とProteinase K)を混合・加温し、得られた液を希釈することで水産物の種判別等に適用できるDNAの抽出が可能であった。その結果、キットによる方法に比べて、20~25 %の時間でPCR-RFLP分析に利用できるDNAを抽出することができた。

  • 4006 べにふうき緑茶中のメチル化カテキン測定法の室間共同試験による妥当性確認(日本食品科学工学会誌, 63(7), 312-318 (2016)より抄録)(PDF: 90KB)
  • 4007 ウンシュウミカン中のβ-クリプトキサンチン測定法の室間共同試験による妥当性確認(日本食品科学工学会誌, 63(10), 450-454 (2016)より抄録)(PDF: 97KB)

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